2014年11月20日木曜日

新幹線の中で。



11月4日に書いたこと。

昨日の帰りの新幹線。
前の席に座ってた男性が
「あの、すいません。
ちょっといいですか?」
と隣の席の女性に話しかけた。
二言、三言交わした後
女性が自分の隣に座っていた
小学生くらいの男の子と席を入れ替わった。
その子は女性の息子さん。
「なんだろー?」
と思って見ていると
男の子が持っていた野球カードのコレクションを男性に渡した。
どうやら男性はこれが気になったらしい。
そこからふたりの間にはたくさんの笑顔。
男の子も自分の好きなものについて聞かれて嬉しそう。
話に花が咲いて、
共通の知り合いがいることもわかったらしく、
とても盛り上がっていた。
気がつけば、私の横の席に座ってた老夫婦も
笑顔でその様子を眺めている。
もうこの人たちと出会うことって
この先きっとないんだろうなあと思う。
たまたま乗った新幹線が同じで、
たまたま席が近かっただけ。
ただの偶然といえば、そのとおりだ。
だけどこの場で
あったかい感情を共有できたのは紛れもない事実。
その事実によって、ただの偶然が、何か意味のある偶然に変わった。
私は別に
言葉を交わしたわけでもなんでもなくて
ただ後ろの席から眺めていただけだけど
とても幸せな気持ちになった。
人と人との関係って本来こうあるべきだと思うし
みんな実はそれを求めているんじゃないかなあと思う。
この男性のように、
子ども心や好奇心、優しさの混ざり合った素直な気持ちを
持ち続けることは難しい。
年を重ねれば重ねるほど
周りの目や、常識という枠にとらわれがちになる。
私だってそう。
最近は、子供にアメ玉をあげることすら安易にできない世の中。
知らない人から話しかけられたら
疑いから入らないといけない世の中。
そんな時代の中で
こんなあったかい心の交差を目にすることができて
とても幸せだったわけです。

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